訪問看護を通じて健康寿命を延ばす

健康寿命を延ばそうという取り組みが各方面で盛んになっているようです。

人々が健康に日常生活を送れる期間を少しでも長くするために、看護の分野で貢献できる事は何でしょうか。
医療施設における仕事で考えると、治療が一段落して退院する患者さんの在宅復帰へのサポートがその一つとして挙げられます。
まず入院の当初から、退院に向けての計画を立てる事です。
退院時には、患者さんが一日も早く普通の生活へ戻れるように、栄養面や服薬、リハビリテーションといった指導を行い、セルフケア能力を高める手助けをする事などがその一例です。
健康寿命を延ばすということに注力したい看護師さんには、訪問看護師を目指すという道もあります。
病気や障害を持っている高齢の方が、自宅でも無理なく安全に生活できるよう様々な支援をすることが訪問看護師の主な役割です。
定期的に訪問してバイタルチェックや栄養管理を行ったり、療養に関してアドバイスをしたりと幅広い仕事があります。
訪問看護を利用する本人だけでなくその家族にも介護の仕方についてレクチャーする事も訪問看護師の重要な役割です。
生活習慣病をはじめとした病気を未然に防ぐという視点も、看護師には求められるでしょう。

また、厚生労働省では、健康寿命を延ばすための指針として、運動、食生活、禁煙の三つを掲げています。
こうした内容も含めて高齢者や患者への指導を行う事も看護師の大切な仕事の一つといえます。